「ザフト軍に告ぐ!
地球軍側が戦況に不利になったと感じられた際にこの放送が全周波で流される。
この瞬間、キラの故意に隠されたもうひとつの人格が現れる。
傍目には目の前のイージスと死闘を繰り返しているように見せかけ、通信を開いていた。
「やぁ、アスラン 聞こえる?」
こういえば、モニター上のアスランは驚いた表情をしていた。
「キラ・・・・・まさか・・・?」
そう告げるアスラン。
信じたくないらしいが事実だった。
「うん。目覚めちゃったよ。
そういってストライクは反転し、大天使の名を戴く艦に戻っていく。
その姿を見つめ、アスランは・・・・・
「ナチュラルも馬鹿なことを!!
そういって反転し、ヴェサリウスに戻っていく。 アークエンジェルのブリッジでは
「とりあえずの危機は回避したものの・・・・・ そうマリューが告げ、ナタルが噛み付くように
「この間に体制を立て直すことはできます。 そう告げる。 同意の意を告げるように
「ええ・・・・・分かってるわ。」
そんなやり取りが行われていた。 まさか、この数時間後あんなことになるなど誰も知らなかった。
キラはナチュラルへの怒りを極力隠しながら廊下を歩き続き、ラクスに会いに行く。
「ラクス・・・・・3時間後アスランたちが迎えに来ます。
そういえば、ラクスは驚いたように眉をしかめていたが、
「まさか!?キラ・・・・・?」
そう告げる。 「うん。戻ってるよ。
そう告げれば、ラクスは
「分かりましたわ。
そう告げ、別れる。
そのまま医務室の方に向かう。 ラクスの部屋でかなり時間を潰したので約束の時間まであと少し。
やっと生身のアスランと会えるのだ。 嬉しいと思って何が悪いのか。 そんなことを考えつつ着いた医務室の中では泣いてる女性の声がする。
フレイだな・・・・・
そう思い、中に入るキラ。
「いや〜〜〜〜〜っ!!!
サイに抱きしめられながら泣き叫ぶフレイ。 そんなフレイにキラは哀れみを浮かべることもなく、内心笑っていたのを隠しながら
「・・・・・フレイ」
そう告げる。 その声がするほうをフレイは見た。
「嘘つきっ!!
このときを境に彼らの生活が一変してしまうことにキラ以外知らなかった。
『The
Blue Sky』の遠野真澄さまに差し上げた小説の1話です。
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