「僕はね、君をとても愛しているから守りたいと思ったんだ。 対だからじゃない。 君を愛するこの心は、僕だけのものだからね。
君が、この地にとって必要だったとしても・・・僕にとって見れば君自身が大切なんだ。 だから、君は僕が守るよ」
何事にも関心を向けなかった僕が、唯一例外の彼女。
闇に生きる僕に大切な人はできないだろうと・・・母だけを守っていこうと幼いながらにも思っていた僕の元に、彼女が現れた。
初めて彼女を見た時、僕は柄にもなく“天使が舞い降りた”と思った。断片的にだが、
師でもあり後見人でもある方から聞かされた彼女の事情を聞いた時、僕は彼女を全身全霊で守っていこうと誓った。
―――――― 僕を照らしてくれた・・・・大切な光を放つ彼女のために・・・・・・・・・。
序章
― 新しい生活 ―
漸く、春の息吹を感じることのできる暖かな日々の戻りつつある季節。新宿区にあるマンションに1組引っ越してくることになった。
彼らはどちらもまだ学生で、彼らの保護者であろうと思われる者と共に
マンションの最上階にある一室へ業者によって彼らの家具を部屋の中へ入れていた。
朝から作業していたためか、昼頃には全ての家具を収納することができ、リビングで寛ぎの時間を設けていた。
「・・・本当に良かったの? 小父様のお屋敷の方が、近いのに・・・・」
「いいんだよ? 僕が君と離れたくなかったのもあるからね。 それに、離れて過ごすと僕のストレスが溜まってしまうからね」
「心配することはない。 彼は特例で学校までバイクで通うことを認められているからね。
だから、心配する必要はないよ? ・・・長期間の休暇の時は・・・こちらへ戻っておいで」
「はい、小父様」
美しい黒髪を腰の辺りまで伸ばしている少女はニッコリと微笑むと、
少女の隣にいる美形の分類に入るであろう少年の雰囲気が柔らかくなった。
そんな彼らの様子を正面から見ていた彼らの後見人は満足した表情を見せた。
まだ少女が《宿星》に翻弄されることとなる、一ヶ月ほど前の話・・・。
少女と少年に眠る《力》が目覚めたばかりの頃・・・・。
―――― 少女たちを待ち受ける《運命》は、まだこの時誰にも予測はされてはいなかった・・・・・・・・。
2006/06/01

原作はゲームですが・・うっかりマンガからはまった管理人です。
原作では、主人公は男の子限定です。
女の子主人公なのは私の趣味です(ドキッパリ)
紅葉が好きなので・・・原作ではありえない設定ですのでv
これから、楽しんでいただけたら幸いですv

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