【Inconsistency】1
メンデルから帰って来たキラはいつもと様子が違う事に俺は逸速く気付いてキラと二人だけにしてもらった。
「キラ・・・あそこで何かあったのか?お前、なんかいつもと様子が違ったから。」
キラがギクりと身体を一瞬強張らせたのを見逃しはしなかった。
「そ、そんな事ないよ!少し疲れただけだから心配しないで。」
あきらかにいつもと違うキラの笑顔。 何かを隠しているなんてアスランにとって一目瞭然だ。
「キラ・・・ほんとの事言って?俺には言えない事なのか?」
じっとキラを見つめ翡翠の瞳とアメジストの瞳が交わる。 だがキラは視線を外し俯いた。 大きさ瞳を雫で濡らしながら聞こえるか聞こえないぐらいの大きさで話始めた。
「あ、あのねアスラン・・・あのメンデルで・・・・・僕の秘密がわかったんだ。"最高のコーディネーター""人口子宮での唯一の成功体"っていう事が・・・。」
紫水晶の瞳から雫を零しそうにしながら呟く。 だがアスランは驚きはするもののいつもの笑顔に戻ってニッコリ微笑む。
「そう・・・。でもキラはキラだろ?ならいいじゃないか!」
キラはそんな風に言われるとは思わなくて目を見開き驚きの表情をする。 その瞬間、キラはアスランの胸に飛び込み抱き着いた。 アスランは震えながら泣き堪えているキラを優しく抱きしめ、何も言わず頭を撫でる。 しばらく時間が経つとキラはそっとアスランの胸から離れ自分の瞳にある雫を拭う。
「ありがとう・・・アスラン。もう大丈夫だよ。」
だがアスランはキラの腕を引っ張り自分の胸の中に収め、自分の腰をあてるようにしたらキラの頬はほんのり赤くなった。
「キラ…。」
艶のある声で耳元を囁かれ腰が砕けてずり落ちそうになる。 だがアスランはキラをしっかり抱きしめていてずり落ちる事はなかった。
「あ、アスラン///ちょっと恥ずかしいんだけど…///。」
「ねぇ、キラ。キスしていい?」
「えっ?!あっ・・・ぅん・・・///っていうか別に聞かなくてもいいでしょ////」
キラは顔を赤くしながらも嬉しそうで。 アスランはニッコリ微笑んでそっとキラの唇を己のもので塞いだ。 始めは啄むようにしてだんだん深くしていく。 そのうち部屋には淫卑な水音がし、自分の耳にも届いてきて犯される。 くちゅ…ちゅっと卑猥な音がして顔が赤くなっていくのがわかる。 口の端から飲み込み切れない唾液が伝っていく。 だがずっと続けていたら苦しくなってきて、トントンとアスランの胸を叩く。 するとアスランは名残惜しそうにキラの唇から離れた。 2人の間には銀の糸が繋がっていてそれまでもがお互いを離さないといった感じがする。
「キラには・・・キラには俺がいるから・・・1人じゃないよ?」
「ぅん・・・ありがと、アスラン。大好きだよ。ううん・・・愛してる。」
「俺もだよ。世界で1番愛してる。」
かぁーと顔が赤くなりながらも嬉しくて。 お互いが吸い寄せられるようにまた口づけを交わした。 だが、そんな2人とは裏腹に、ある人は怒りと憎しみで顔が歪んでいた。 たまたまその部屋の前を通ったらアスランとキラの声がして、入ろうとしたら信じがたい事が耳に聞こえた。 アスランから「愛してる」と・・・。そんな声が耳に届いて、カガリはその場を離れた。 自分の部屋にたどり着いてベッドに自分の身体を沈めた。
(嘘だっ!アスランは私を愛してるいるんだ!男のキラに私が負けてる・・・?そんなことが・・・そんな事があるわけないっ!!キラ・・・私はお前を許さない!)
********あとがき******** 真澄様からのリク小説です☆
【daybreak】の乃亜様より、相互記念小説としていただきました〜^^
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