【笑顔】
僕は今アイリとカイを連れてイザークの家に向かっている所で、アイリはとっても嬉しそうにしている。数分歩くとディアッカとイザークの家が見えてきて、アイリは瞳を輝やせながら走って行ってインターホンを押した。
・・・・・「はい?」
「イザークおばちゃま!アイリです」
「あぁ、ちょっと待ってくれ。」
ちょっとすると中からイザークが出て来てアイリを迎える。
「アイリ、入れ。シオンも中で待ってるぞ。それと・・・・まだ”おばちゃま”はやめてくれ・・。」
「うん!!」
アイリは少し小走りになって家の中に入って行き、そんなアイリをキラはほほえましく見ていた。
だが、イザークの言った事はたぶん頭の中には入っていないだろう。 少し後ろの方からキラとカイが歩いて来ていて、イザークはドアを開けて待っている。
「ありがとう、イザーク。ゴメンね?アイリがまた…。」
「別に気にしてない。いつもの事だしな。さぁ、お前らも入れ。」
「ふふっそうだね。おじゃましまぁす。」
「こんにちは、イザークおばさま。おじゃまします。」
相変わらずしっかりした子供だなぁ〜と内心で思ったイザークだが2人を心地良く迎え入れた。 イザーク達の家も大きくて綺麗な豪邸だ。
玄関を過ぎ、広いリビングに行ったらさっそくアイリはシオンと遊んでいてライラはカイを見るなり顔が少し赤くなってカイの元へと寄って来る。 するとカイはニッコリ微笑んでライラと手を繋ぎ、シオン、アイリの所へ行く。
ライラも嫌がってはいないようだ。
その間イザークはお茶(子供達にはジュース)を用意していてキラはリビングにある大きな高級ソファーに座りながら子供達を見守っている。
「なぁなぁ!きょうはなにしてあそぶ?」
「わたしはシオンがあそびたいのでいいよvV」
アイリは端から見てもシオンの事を好きだとわかってしまう態度だが当の本人はそれにあまり気付いていない。
「カイはなにしてあそびたいんだ?」
ライラはイザークに似ていて喋り方まで似てしまい、イザークが小さくなったようだ。 カイはん〜と考えてあっ!と思いつく。
「きょうはてんきがいいからおにわであそばないか?」
「おれはいいぜ!」
「わたしもシオンがいいっていうなら…///」
「いいぞ。にわにいこう!」
そうして4人は大きな手入れの行き届いた庭で遊ぶ事になり、庭に飛び出して行った。
「ケガしないように気をつけるんだよ!!」
キラの呼び掛けを聞いているようで「はーい!」と元気な大きな返事が4人分返ってきた。 するとイザークが準備出来たようでお茶やお菓子を持って来た。 イザークの家のお菓子はみなイザークが頑張って作った手づくりでキラはそのお菓子が大好きなのだ。 キラはもともと甘いものが好きでお菓子が好きなのだ。 だから自分自身もよく作って子供に食べさせている。 また、イザークもお菓子が大好きでよく作って2人で喋る時はお菓子の話題が必ず出てくる。 2人でいろいろなお菓子を作って子供達に食べてもらって「おいしい」と言われた時は凄く喜んでる。
そんな事を言われたらまた作る気が湧いてくる。
ずっと2人でしゃべっていると時が経つのを忘れてしまうくらいで子供達が戻ってきた頃にはしゃべり続けて1時間以上過ぎている。
「かあさま…おなかすいた…。」
「わかった、わかった。ちょっと待ってろよ、ライラ。」
イザークはキッチンに置いてある子供達の分のお菓子を持って来た。 イザークが持って来たのはフルーツがたくさんのったタルトだ。 苺や桃、ブルーベリーにキウイ、グレープフルーツなどなどのふんだんにフルーツを使ってあり、キラキラと輝いているようだ。 生地はパリパリに焼けていて香ばしい香りが鼻をくすぐる。 子供達は遊んでお腹をすかせている事もあり目を輝かせながら喉をゴクリと鳴らす。 イザークはテーブルに並べ、用意する。
子供たちもいつもの自分達の定位置の席に座る。
「ほら、食べろ。あんまり汚すんじゃないぞ。」
「「「「いただきまぁす!!!」」」」
子供達は一心不乱に食べ始めた。
一口食べたら4人とも凄い笑顔になって、幸せそうな表情になってこちらまで嬉しくなる。 キラもそんな子供達を見て嬉しくなってきた。
「今度はアスランやディアッカにも食べてもらわないとね?
「そうだな。今度の休みの日にでもまた集まればいいだろ。」
「うんv今度は僕の家だねぇ〜。」
「あぁ。じゃぁ何を作るんだ?」
「僕挑戦してみたいのがあってね!!・・・・・・・・・・・・」
またお菓子作りの話が始まり、留まるところを知らない。 次の休みの日にはまた、皆笑顔になるだろう。
********あとがき******** 20,000hit小説です!!!
−daybreak−、乃亜様
10,000hitの【普通の幸せ】の続編ということで、可愛らしいアスキラ&ディアイザの子どもたちがメインとなっているこのお話v
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