【普通の幸せ】







今日のザラ家もキラの元気な声が響き渡る。

「カイ!アイリ!2人とも起きて!!!」


「んっ・・・ママぁ・・・?」



アイリはまだ眠たそうな声だが、一応起きたが。。。後もう1人、カイが全く起きる気配がない。

カイリはアスランと同じで、朝は苦手なのだ。

カイとアイリというのはアスランとキラの間に生まれた双子の兄弟であり、
近所では知らない人はいないとうぐらいの美男美女の双子の兄弟である。

というよりこの家族4人がずば抜けた美男美女の家族であるのだが・・・。



「カイ、ほら!もう起きて!」



カイの身体を揺さぶって起きるよう呼びかけ、やっとの事でカイは目がさめた。

自分と同じ、アメジストようなの瞳がやっと開いて見えてくる。

カイはアスランのような性格をしているが、容姿はキラと同じでアメジストの瞳に亜麻色の髪をしており
アイリはアスランと同じ翡翠の瞳に藍色の漆黒のような艶のある髪をしている。



「ん〜・・・あともうちょっと・・・。」


「ダメ!!ほら起きて!」



キラはベッドの布団を奪い取りカイを起こす。

するとカイも観念したようでしぶしぶベッドから降りる。



「おはようございます、ははうえ。」



さすがアスランの子供というか・・・この歳で既に母であるキラの事を【母上】と呼んでいる。



「おはよう、カイvアイリv」



そう言ってキラは2人の柔らかいほっぺにキスをする。

まだ4歳である2人のほっぺは本当に柔らかくて、まるでマシュマロのようだ。

まだ幼い2人の手を引いて下の階にあるリビングに連れていき椅子に座らせる。

リビングにあるテーブルには朝ごはんの用意がされており、2人とも美味しそうに食べ始めた。



「アスラン起こして来るから2人ともちゃんと食べててね。わかった?」


「うん!」


「わかりました。ちちうえはまだおきてないんですか?」


「そうだよ。だから起こしてくるね。」



そう言ってキラはアスランがまだ寝ているベッドルームへとパタパタと走って行った。

ベッドルームのドアを開け、大きなキングサイズのダブルベッドを見ると・・・やっぱりまだ
眠っていた。

キラは「はぁ〜」とため息をつきアスランに近付く。



「アスラン!起きて!カイとアイリも起きてるんだよ!!」


「んっ・・・。」



もぞっと動いて起きてくれると思って一安心したのも束の間、布団から腕が出てきてそのままキラも
ベッドに引き込まれた。



「きゃぁっ!もう、アスラン!ふざけないで!」


「ごめん、キラ。おはようv」



そう言ってアスランはキラのほっぺにキスをする。



「ふざけるのはやめてよね!カイもアイリも起きてるんだからアスランも起きて!」



キラはさっさとベッドから降りるがアスランはやっぱりまだ眠いのか、動作が凄いゆっくりだ。

だがその姿を見せられてキラはドキッとする。

昨日の夜も躯を交わしたのでアスランは服を着ていなくて裸のままだ。

布団から覗く引き締まった綺麗な身体・・・髪を無造作にかきあげるその仕草は妙に色香があり、
こっちが変な気持ちになってきそうだ。

キラはアスランを見ないようにそそくさと部屋から出て行こうとしたら。。。。

いきなり後ろから手を引っ張られ、肩を抱かれる。



「うわぁっ!もう、なんなのアスラン!?///


「・・・なんでこっち見ないの?俺を見て・・・キラ。」



すぐ耳元でそっと囁かれ身体が震えだす。



「えっ・・/////あっ・・・」



キラはおそるおそる後ろを振り向くと、アスランの整った綺麗な顔が真近に見えてりんごのように真っ赤になる。



「くすっ・・キラ、顔が真っ赤だよ?」


「っ〜〜〜〜!!!!////もう知らない!!」



キラは顔を真っ赤にしながら部屋をそそくさと出て行った。

そんなキラを見てアスランは”可愛いなぁ〜v”と思うのだった。

リビングに戻るとカイとアイリはまだ朝食を食べていて、2人で仲良く食べていた。



「あ、ママ!パパはどうしたの??それにおかおがりんごさんみたいだよ?どうしたの?」


「なんでもないよ///もうすぐパパも来るからね。」



すると、ガチャっとドアが開いたらそこには仕事を行く時のアスランの姿があり、スーツの姿だ。



「パパおはよぉ〜。」


「ちちうえ、おはようございます。」


「アイリ、カイ、おはよう。」



アスランは2人に挨拶すると椅子に座り朝食を食べ始めた。

キラもやっと椅子に座って2人の子供とおしゃべりをする。



「アイリ、今日はイザークの所に遊びに行くからね。カイもわかった?」


「うん!アイリ、シオンといっぱいおしゃべりしていっしょにあそぶの!!」


「シオン君もきっとそう思ってるよ。」



そう・・・なんとイザークもディアッカと結婚して子供がいるのだ。

今出てきたシオンというのはディアッカとイザークの長男であり、アイリの恋のお相手である。

シオンのすぐ下に妹のライラがいる。

2人とも外見はイザークそっくりで雪のような白い肌に綺麗な銀髪だが、
瞳はディアッカと同じで薄い紫色をした水晶のような瞳である。

シオンはディアッカに似ていて明るく、元気な少年で逆に妹のライラがイザークそっくりの性格だ。

カイ・アイリ・シオン・ライラのこの4人は親の事もあり、とても仲の良い友達なのだ。

だからしょっちゅうお互いの家に来ては遊んでいる。



「俺は・・・許さないからな!!」



アスランがいきなりこんな事を言い、キラは”はぁ〜?”という顔になる。



「アイリ!!あんな将来女タラシになるような奴はパパは絶対反対だぞ!!」


「アスラン・・・・君・・・・」


「??おんなたらしってなに?カイ、わかる?」


「アイリ、おんなたらしっていうのは・・・・」


「カイ!!そんなことは言わなくていいの!!アスランも子供に何言ってるの!」



カイが言いかけた言葉はキラの言葉によってかき消された。



「キラ!!もしほんとにそうなったらどうするんだ!?俺は反対だぞ!!」



アスランのいつものクールな表情はどこへ消えたのか・・・今のこの姿は完全な親バカである。



「君の言いたい事はわかったから!それより、もう行かなくていいの?時間だよ?」


「えっΣもうそんな時間なのか!?」



アスランは大手の会社の一人息子であるが、今はまだ若いのあり見習いの会社員だ。

今の社長であるパトリックの元で次期社長へとなるべくいろいろと勉強しているのだ。

アスランは慌てて朝食を食べ、荷物を持って玄関へと向かう。

それにキラ・アイリ・カイも見送りをする。



「それじゃ行ってくるよ。」


「行ってらっしゃい。今日は何時ごろに帰って来るの?」


「あんまり遅くならないようにするよ。」



そう言ってアスランはキラ・アイリ・カイへと頬にキスをする。



「じゃ行ってくるな!!」


「うん。気をつけてね。」



アスランは車に乗って、会社へと行きキラは朝食の後片付けをする。



「後片付けが終わって、準備が出来たらイザーク達のところへ行こうね。」


「うん。アイリもおてつだいする!」


「ぼくもおてつだいます。」



その後3人で仲良く後片付けを終え、イザーク達の所へ遊びに行った。

こんな普通の日常。

こんな単純な、幸せな時間がずっと続きますように・・・・・







********あとがき********

子持ちネタ〜☆★
とりあえずこれが10000hit御礼小説です!!
こんな駄文でよければどうぞ♪
このネタは今後も書いていく予定です。
ディアッカとイザークの子供が気になる方もいらっしゃるでしょうし・・・。(いるのか!?










乃亜様、−daybreak−






乃亜のサイトにあった10,000hitのフリー小説ですv
アス似の息子vv
4歳児がもう既に『ちちうえ』、『ははうえ』だなんてvv
チョロットしか出なかったディイザの子どもも気になりますv
乃亜!
10,000hit、おめでとう!!